上田東側地域の雹害リンゴ販売支援
皆さんの温かい心にお伝えします。上田地域のリンゴ農家さんに心温かいご支援をお願いします。
実り多き季節がやって参りました。今年も美味しい果物や穀物が収穫されています。
そんな中、上田市の東側の果樹農家さんは切ない想いと経済的な不安で過ごしています。
それは去る5月31日、21時20分ころに2cmほどの雹が上田市の東側の地域で15分ほど降り、農作物に被害をもたらしました。
実がなり始めたリンゴにも傷をもたらしました。実はすくすくと成長して今年も美味しいリンゴになりました。
しかし、雹で傷ついたリンゴは表面にその傷跡が残り、とても綺麗なリンゴとは言えなくなってしまいました。
実が付き始めたリンゴに付いた雹の傷跡
雹の傷跡は成長してもくっきりと残っています。
傷跡はリンゴの表面の赤みが無く、“かさぶた”のようになってしまっています。(写真:秋映(あきばえ))
一年かけて手塩に掛けて育て上げたリンゴですが、果樹農家さんは5月の雹で収穫量が減ったり、通常に販売出来ない覚悟をせざるを得ませんでした。
それでも手入れをして成熟するまで実を育てなければなりません。それは途中で実を取ってしまうと、次の年に花芽が付かなくなってしまうからです。
今回、JA信州うえだやまじょう果樹部会部会長でリンゴ農家でもある武井さんにお話を伺いました。今回のような雹害は40年間リンゴ栽培をしてきて初めての経験だったそうです。
「被害の範囲は特に上田市の東側の 60%から70%程のリンゴ畑が、深刻な状況になっています。ある女性の果樹農家さんは涙してこの先の不安を抱えています」「ほとんど全てが雹害を受けて、もう既にいつもの年の半分ぐらいのリンゴは破棄しました。残したリンゴはキズはありますが、それでも売れそうなものだけです」と切なさをお聞きしました。
上田市の東側の地域は、リンゴ等の果樹畑の多い場所で特にリンゴの産地です。
リンゴの産地の想いを「農家さんは高齢化が進んでいて、雹害で傷ついたリンゴの手入れは通常より相当な手間がかかってしまって、その重労働に中にはリンゴ栽培をやめてしまおうかという栽培農家さんも現れています。なんとか、この美味しいリンゴの産地を守っていきたいです」と語っていました。
取材に応じて頂いた武井さん
収穫の様子
・平成29年6月に上田市母袋市長より出された【雹害による果実販売等のお願いに関する趣意書】より
(前略)
上田市の東側は、りんご等の果実の産地のひとつを形成してるため、特にりんご等の果実の被害(打撲、裂傷等)が深刻であり、今後、市場では流通できない果実が大量に発生することが見込まれます。
しかしながら、これらの果実は、これまでの経験からすると表面はおそらく傷はついているものの味には影響が出ないと考えており、生産者の皆様は心が折れそうになりながらも手を緩めることなく、丹精を込めて栽培に励んでおります。
生産者の皆様にとりましては、一生懸命に育てたこれらの果実が破棄されず、できる限り成果で販売されることが今後の栽培を続ける力となり、さらには上田産のおいしいりんごを届け続ける意欲につながるものと考えており、ひいては、農家・農村の維持と発展につながるものと思うところあります。
以上を踏まえて、上田市としては、生産者の皆様を包括的に支援するため、生産者をとりまとめている信州うえだ農業協同組合との協力及び連携のもと、販売対策にも全力を挙げて取り組んでまいる決心をいたしました。
(後略)
キズの付いたリンゴは大きく「生食用」、「加工果用」、「園内破棄」に選別して分けられます。今回お買い求め頂くのは「生食用」になります。
収穫時に農家さんで選別され、通常と同じように選果場に運ばれ、キズの程度や大きさなどで選別され、箱詰めされています。
収穫されたリンゴ
選果場に集まったリンゴ
選果のライン
大きさや重さが選別されます
最終的に人の目で品質を確認
箱に詰められます
もちろん、キズの無いリンゴと同じ気候や環境で大切に育てられました。キズが有るか無いかの違いで、味に違いはありません。皮をむけば通常と同じようにお召し上がりいただけます。
これからの収穫時期は
「秋映(あきばえ)」9月中旬~10月中旬、
「シナノスイート」10月上旬~10月下旬、
「シナノゴールド」10月中旬~10月下旬、
「フジ」11月初旬~12月初旬
となります。
※特に「ふじ」は全体の70%ほどを占めています。
何卒、果樹農家さんが一生懸命育てたリンゴを皆様のご理解と、温かい支援のお気持ちで、お買い求め上げください。
問い合わせ先 | 「うえだ食彩館ゆとりの里」JA信州うえだ直販センター |
住所 | 〒380-0002 長野県上田市住吉380-24 |
電話番号 | 0268-26-1050 |
Fax | 0268-26-1049 |
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