上田小県地域の神社
祈願、名前、目を書き入れた福ダルマの清め祓い
12月13日(金)に生島足島神社にて福ダルマの清め祓い式が執行されました。
事前に申し込まれた約150個の福ダルマの顔の横には商売繁盛や家内安全などの祈願、中央には企業名、団体名、個人名などが書き入れられ、目入れ(右目)もされた福ダルマが整然と並べられていました。
池内禰宜さんにより、清め祓い式の始まりの挨拶があり、一拝され、祝詞の奏上が行われました。
その後、大麻で福ダルマ、氏子総代の方々が清め祓いされ、振幣(ふりへい)が振られ鈴の音で清め祓いがされました。
玉串拝礼がされ、一拝され清め祓い式は執行されました。
式場に並んだ福ダルマ
大幣による清め祓い
振弊による清め祓い
玉串拝礼
玉串拝礼
一拝
新年元旦からお正月の時期に福ダルマが頒布されます。お願いするとその場で目入れをして頂けますが、目入れは右目になります。
「あれ右目?」と思う方もいらっしゃるようです。一般的にはダルマさんの目入れは新しく授与されたら左目(向かって右目)を入れ、年末に右目(向かって左目)を入れるからです。
希にテレビなどでご覧になったことがあるかも知れませんが、選挙の際、出陣式当日に右目を入れ、当選が決まったら左目を入れることもあります。
右目が「開眼」した福ダルマ
授与されたら生島足島神社の御札を貼ります
神社では祭事の際によく弓矢を用いた所作が行われます。馬に跨がり、走りながら実際に矢を放ち的を射る京都・下鴨神社の流鏑馬神事(やぶさめしんじ)は有名です。
生島足島神社において、1月14日に御筒粥ト神事 (おつつがゆうらないしんじ)がされ、それを受け、翌日の1月15日には御筒粥卜奉告祭(おつつがゆうらないほうこくさい)、そして蟇目鳴弦(ひきめめいげん)、蛙狩神事 (かわずがりしんじ)が執り行われますが、蟇目鳴弦、蛙狩神事でも弓矢が使われます。
※御筒粥ト神事、御筒粥卜奉告祭、蟇目鳴弦、蛙狩神事については取材をし、後日掲載致します。
弓矢とダルマさんの右目の目入れは深く関係しています。右手で弓を引き矢を放ちますが、その際に左目を閉じ、右目で的を見定め、矢を放ち、的を射ることになります。
つまり、先にある“的”が“祈願される事”に見立てられ、右目でしっかりと見定め、願い事が外れず“成就”するようにと生島足島神社では右目に目入れがされているそうです。諸説や風習で、ダルマさんの右目、左目どちらか先に目入れをしますが、どちらでも間違えではないそうです。
また、目を入れることは“魂”を入れると言うことを指し、「開眼」と言います。“願(がん)”と“眼(がん)”で、目入れは“願いを込める”という意味になり、年末には一年無事に過ごせた事に感謝し、満願成就したとして反対側の目を入れるそうです。ただし、最初から両目を入れることは間違いです。
14日:御筒粥ト神事 (おつつがゆうらないしんじ)
※一般の方はご覧になれません。
15日:御筒粥卜奉告祭(おつつがゆうらないほうこくさい)
※御本社にて執り行われます。
蟇目鳴弦(ひきめめいげん)
蛙狩神事 (かわずがりしんじ)
生島足島神社 恒例祭の案内
境内の案内図
名称 | 生島足島神社 |
住所 | 長野県上田市下之郷中池西701 |
連絡先 | 0268-38-2755 |