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「まいぷれ上田・東御」取材レポート

山家神社、真田神社のお祭りと神社所蔵の宝物(鉄砲)整備

秋祭りと鉄砲(火縄銃)の取材レポートです!

[その壱]山家神社“真田秋祭り”

新嘗祭に先駆けて山家神社では“真田秋祭り”(末社祭)が9月16日に行われました。

このお祭りは真田地域の秋の実りが収穫された事に感謝するお祭りです。

お祭りは19時に長小学校から獅子舞が出発するところから始まり、町内をねりこみ、19時半に山家神社一の鳥居に到着しました。

神社の階段には地元の小学生が作った灯籠に火が灯され、地域に点在するお社の灯籠が山家神社に集合しました。

その後、御本殿にて神事が斎行され、獅子舞が奉納され、御本殿の前では面神楽が奉納されました。

山家神社(一の鳥居)

 山家神社(御本殿)

山家神社(御本殿)

真田神社

灯籠が灯された神社の階段

地元の小学生が作った灯籠

各お社の名前が入って灯籠

面神楽奉納

 

 

御本殿において奉納された獅子舞

新嘗祭について

11月23日(勤労感謝の日)に新嘗祭(にいなめさい)が行われます。

日本の祝日である「勤労感謝の日」は本来は稲の実りを感謝し、収穫された新穀を神に奉り、その恵みに感謝し、国家安泰、国民の繁栄を祈るお祭り「新嘗祭」が斎行される日が起源です。

宮中(皇居)では神嘉殿(しんかでん)において、天皇陛下が自らお育てになった新穀を神さまに捧げられ、御自(おんみずか)らもその新穀をお召し上がりになります。

新嘗祭は伊勢神宮をはじめとして全国の神社において同じく11月23日に斎行される最も重要なお祭りの一つです。

山家神社さんでは新嘗祭に一般の方も参列が出来ますのでお問合せください。

[その弐]山家神社所蔵の宝物、鉄砲(火縄銃)整備

11月4日(土)に山家神社の所蔵している鉄砲(火縄銃)2丁が鉄砲研究家の澤田平(さわだたいら)先生と信州真田鉄砲隊の皆さんによって整備されました。

整備に至る切っ掛けは澤田先生が約2年前に山家神社に訪れ、参拝の際に鑑定を依頼されたそうです。2丁の鉄砲はどちらも高級な軍用で当時、1丁で小さな家が買えるほどのモノだそうです。

山間部である、真田のこの地にあることが大変珍しいそうです。

このままの状態で整備をしなければ朽ち果ててしまうと判断され、信州真田鉄砲隊の皆さんと一緒に今回の整備に至ったそうです。


澤田先生と信州真田鉄砲隊の皆さんのご紹介

◎澤田平(さわだたいら)氏は鑑定士でいらっしゃり、準レギュラーとして、「開運!なんでも鑑定団(テレビ東京)」にも出演されています。「大阪城真田鉄砲隊」の隊長でもあり、「堺鉄砲研究会代表」、「関ヶ原観光大使」、「信州上田観光大使」、「奈良柳生観光大使」などをされ、ご活躍されています。

◎信州真田鉄砲隊は地元、真田町を中心とした方々で構成されています。隊長は一本槍信男さんで「鉄砲根付作家」、「信州真田鉄砲研究会」などをされ、ご活躍されています。

写真手前:軍用大筒(30匁銃)、写真奥:軍用鉄砲(10匁銃)

歴史を経て錆びてしまった鉄砲

鉄砲の諸元

【軍用大筒(30匁銃)】口径:29mm、全長:979mm、銃身:692mm

【軍用鉄砲(10匁銃)】口径:19mm、全長:1088mm、銃身:762mm

 

鉄砲の整備

軍用鉄砲(10匁銃)に張られた古い付箋(登録書)を丁寧に剥がすところから作業は始まりました。軍用大筒(30匁銃)に貼られていた付箋は僅かな断片だけが残っている状態でした。

銃身や金具、機械部分が丁寧に外され、分解整備されて行くにつれ、いろいろと鉄砲の事が分かる痕跡が現れ始めました。

付箋(登録書)剥離

鉄砲整備銃身取り外し

カラクリ火バサミ部分も綺麗に分解、整備

貴重な宝物

軍用鉄砲(10匁銃)に貼られた付箋からは横沢の“山口吉兵衛"さんから奉納された事が分かり、更に台木には「杉山彌一郎 門人 鈴木・・」と書かれていました。“杉山彌一郎(杉山弥一郎)”という人物は桜田門の変(江戸幕府の大老井伊直弼が桜田門外で暗殺された事件)に関わった桜田十八士のひとりです。今後の調査を待たなければなりませんが、もし、この鉄砲が何らかの関係があったとすれば歴史的に重要な資料となるでしょう。

また、軍用大筒(30匁銃)の銃身には“江府 櫟木直方・”と作者の名前が刻まれていました。このサイズの大筒は大変珍しく、当時は船を沈めることが出来たそうで、威力ある鉄砲です。

剥がされた付箋(登録書)

台木に書かれた“杉山彌一郎”の文字

作者の名前が刻まれている

整備が完了

澤田先生と信州真田鉄砲隊の皆さんが丹精込めて整備した2丁の鉄砲は見違えるほどに美しくなりました。

鉄砲隊の皆さんは前日の11月3日に“上田城紅葉まつり”に赤揃えの甲冑姿で鉄砲を撃たれました。実は皆さんの鉄砲は全て、昔に作られた本物の火縄銃を発砲出来るように整備と修復したものだそうです。

今回の山家神社さん所蔵の鉄砲の整備は何も足さず、何も引かず宝物としての価値を維持するための整備がされました。

 

 美しく甦った鉄砲

 

 

 光り輝く真鍮(しんちゅう)部品

 細かな細工も見事

 UCVさんの取材

金具の真鍮(しんちゅう)部品は輝きを放っていました。真鍮は銅と亜鉛の合金で錆びにくい性質を持っています。今ではたくさん使われているおなじみの合金ですが、当時は大変貴重な合金であったそうです。銃身は鉄に漆が塗られているそうで、黒い輝きを放っています。何百年もの昔にこのような高度な技術で作られた鉄砲の凄さが覗えました。

先にも書きましたが、この2丁の鉄砲がどのような由縁によるものなのか調査が行われています。また結果が出ましたらレポートさせて頂きたいと思います。

今後、この鉄砲は山家神社さんの祭事で披露することも考えられているそうです。

名称 山家神社
住所 上田市真田町長4473
連絡先 0268-72-5700

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