「まいぷれ上田・東御」取材レポート
第14回目のテーマは“百花繚乱”そこで見つけたグーズベリーのメニュー
11月3日(土)にさくら国際高等学校の文化祭『煌桜祭』があり、取材をさせて頂きました。
2005年に開校した「学校法人上田煌桜学園 さくら高等学校」は一人ひとりが秘める可能性を大切に教育をされています。学びながら人との繋がりを広めていくことを重視していて、地元や地域のお祭り、農作業などに参加し、体験活動を通して生徒達は地域での関わりを広げているそうです。
地元の保育園とも繋がりを持っていて、運動会やその他の行事などに参加して交流もを図っています。卒業式では別れを惜しむ園児達が生徒達をエスコートして入場する場面は感動的だそうです。
また、地元で活躍されている方々を招いて、伝統的な芸能や知恵を学ぶ授業は人気だそうです。
そんな地元との関わりの深いさくら国際高等学校の文化祭『煌楼祭』は多くの地元の方々も訪れ、賑わっています。
※ちなみに「学校法人上田煌楼学園」の煌楼は生徒達が文化祭の名称「煌楼祭」から付けられたそうです。
『煌桜祭』には毎年テーマがあり、今年のテーマは“百花繚乱”と決めたそうです。
今年のテーマは 百花繚乱 ~ 一人一人が咲き乱れる桜の花 ~
一人一人がさくらの生徒であり、一人一人に個性がある。
一人一人が自分の個性を活かし、花が芽吹くように、自分らしさをさくらで見つけ、成長する姿を見て頂けたらと思います。
さくら国際高等学校「煌桜祭」ガイドブック内より引用
『煌桜祭』のシンボルとして会場入口に設けられたゲートにその年のテーマとそれをイメージする絵が描かれていました。今年は和テイストに仕上げたそうです。
ちなみに昨年のテーマは“Sakura Wonder Land”でした。
文化祭のシンボルゲート
さくら国際高等学校の校札
ゲートを潜り進んだ先に「案内」と「金券販売」標されたブースがありました。
◆「案内」所では『煌楼祭』のガイドブックが配布され、生徒達が育てたグーズベリー(スグリ)を生徒達で作ったグーズベリークッキー、グーズベリージャムが販売されていました。
また、台風19号の影響により鉄橋が欠落してしまった上田電鉄別所線の修復募金も集められていました。
◆「金券販売」所では50円のチケットが10枚綴り、2枚綴り、1枚が販売されていて、その金券でさくら汁をはじめ、焼きそば、焼き鳥、綿飴、飲物などを購入できる仕組み、残った金券は返金できる仕組みでした。
金券の販売所
案内所
『煌桜祭』のガイドブック表紙
裏表紙はスタンプラリー
別所線修復の募金箱
グーズベリージャム
グーズベリークッキー
出店部の皆さんが来場者の方々に“お腹も心も満たすメニュー”と企画して、設けられた出店ではチュロス、さくら汁、ポップコーン、綿飴、焼きそば、焼き鳥、飲み物などが販売されいました。
出店はどこも大賑わいで生徒の皆さんは来場者に一生懸命応対していました。
出店の様子
今回この“煌楼祭”の特別メニューにグーズベリーを使った「グーズベリー味噌ハヤシライス」や「グーズベリークッキー」が販売されていました。
塩田地域のグーズベリーを特産品にする活動として「塩田・すぐりの村」の皆さんと一緒にさくら国際高等学校の皆さんは活動を行っています。校内の一画には“さくら農園”があり、そこでグーズベリーの栽培がされ、5月下旬に収穫し、グーズベリーをジャムにします。
今年の調理クラスでは上田市地域おこし協力隊の加藤万紀さんの指導の元、生徒の皆さんが椀子ワイナリーの「椀子マルシェ」への出店とこの「文化祭」のために今回のメニューを考案したそうです。
「グーズベリー味噌ハヤシライス」、「グーズベリークッキー」はお客さんが列をなす人気ぶりでした。
取材させて頂くキッカケになったのは10月26日、27日に「椀子ワイナリー」で開催された「椀子マルシェ」に「さくら国際高校&上田地域おこし協力隊」として出店されたことでさくら国際高等学校のグーズベリーとの関わりを知りました。
写真右から 神野倫子先生、長谷部桃子さん、樋口勝大さん、加藤万紀さん
グーズベリー味噌ハヤシライス
特別メニューの看板
校内の一画にある「さくら農園」
1年生のデカルコマニー、フロッタージュ、2年生のあずま袋風のお弁当包み、選抜授業の美術作品やデザイン作品など、生徒達が制作した力作が展示されていました。
校舎に入ると色とりどりの装飾が目に入ってきます。
これは装飾部の皆さんが新校舎、中校舎、渡り廊下、体育館に折り紙や竹などで飾り付けをしたもので『煌楼祭』の装いを一層、華やかに盛り上げていました。
生徒作品が並んだ展示室
装飾された艶やかな廊下
チャリティ部の催しでは「For you For me」をテーマにチャリティバザーが開催されていました。日用品、古本、おもちゃなどが販売され、売上は上田市社会福祉協議会や日本赤十字社に寄附されるそうです。
絵はがき体験のコーナーも有り、自作絵はがきの制作や選抜授業で描かれたイラストの絵はがきなども販売していました。こちらの売上も寄附されるそうです。
【お化け屋敷[子攫い神社]】
・教室を2つ使ったお化け屋敷も人気で多くの来場者が訪れていました。
【さくら縁日】
・手裏剣を投げて景品をゲットするゲームやヨーヨーつりは小さな子供達に人気でした。
【放課後の寺子屋】
・昔ながらの遊び、けん玉、お手玉、コマなどの遊び方を教えたり、水引ストラップ作りやメンコ作りのワークショップも開催されていました。
この他にも、中庭に作られた段ボールで作られた迷路やスタンプラリーなどの楽しい企画が用意されていました。
14:30からは体育館で太鼓やダンス、音楽などのステージ発表があり、『煌楼祭』は盛りだくさんの企画で開催されました。
【あとがき】
今回、さくら国際高等学校の文化祭『煌楼祭』を取材させて頂きました。
『煌楼祭』を成功させるために一生懸命準備された生徒の皆さんの努力が伝わってくる文化祭でした。そして、訪れた地域の皆さんと生徒の皆さんが親しそうに笑顔で接している姿が印象的でした。
当日の取材の申し出にもかかわらず快く承諾して頂くとともに、教職員の皆様をはじめ、生徒の皆さんに取材の協力を頂けました事に心より感謝致します。ありがとうございました。
構内にある上田電鉄別所線の象徴である通称「丸窓電車」
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。