「まいぷれ上田・東御」取材レポート
武田味噌醸造株式会社さんが味噌仕込み講座を行いました!
オーストラリアからCCGSの生徒22名、教職員4名が11日間の予定で来日し、そのうち4月23日から25日までの3日間、上田西高等学校で日本の食、柔道、剣道、茶道、華道などの文化を学びました。CCGSの生徒は上田滞在の間、上田西高等学校の生徒宅にホームステイしたそうです。
4月23日は“かっぱ巻き”と“味噌汁”づくり、そして“味噌仕込み”の体験があり、その様子を取材してきました。
“味噌仕込み”は「まいぷれ上田・東御」でお馴染みの上田市にある武田味噌醸造株式会社の武田晴太郎さんと市川絢子さんが指導され、“かっぱ巻き”は上田市にある寿司寅の笠原純一さんが指導されました。
武田味噌醸造株式会社さん
寿司寅さん
あらかじめ戻された大豆が用意され、それを潰すところから始まり、味噌麹を加え、塩と塩水をよく混ぜ、桶に詰める工程を交代で体験。味噌は6ヶ月ほど熟成されないと出来ないため、実習で仕込まれたばかりの味噌と熟成(発酵)された味噌を試食して違いを味わい、日本の発酵食品“味噌”を学びました。
ちなみに全講座の通訳は上田西高等学校・国際教育主任の山口裕恵先生がされました。
味噌が出来るまでの説明をする
武田味噌醸造株式会社さん
大豆を潰す
味噌麹をほぐす
良く混ぜて
球状に丸めて桶に
叩きつけるように詰めて
仕込みの完成
熟成されることを説明(通訳:山口先生)
味噌の違いを味わう生徒
今回は日本食文化の代表的な寿司、巻物のひとつ“かっぱ巻き”でした。
材料はあらかじめ仕込まれた寿司飯(シャリ)、キュウリ、海苔。講座は寿司桶に入った寿司飯を切るところを体験した後、キュウリの切り方、少し難しい巻き簾(すだれ)を使って“かっぱ巻き”を巻くコツ、海苔に敷く寿司飯の量や海苔の端の残し方などが寿司寅さんによってレクチャーされました。
寿司飯を切る
キュウリの切り方
真剣に見入る生徒達
寿司飯の量
海苔と寿司飯のバランス
簾で巻く
いよいよ調理開始、それぞれの作業を分担して“かっぱ巻き”に挑戦。
キュウリを切り、海苔に寿司飯を敷き、キュウリを置いて簾で巻くのですが、少しはみ出してしまったり、手に酢飯がくっついたり、包丁に酢飯が絡んでなかなか切れなかったりと悪戦苦闘しているようでした。
そこに寿司寅さんが登場、巻き方を手を取り教えてもらいながら綺麗な“かっぱ巻き”が出来ました。
海苔に寿司飯を敷いて
キュウリを包み
ちょっとはみ出した?
寿司寅さん登場
綺麗に巻けたかっぱ巻き
思わず笑顔
昆布でダシを取るところから始まり、その間にニンジン、白菜、なめ茸などの具材が切られ用意しておき、ダシの出たところで昆布を取出し、火の通りづらいニンジンから煮始めていました。
具材が煮えたところで味噌を入れて味を調え、最後に豆腐を入れて完成。美味しい味噌汁は“おかわり”する生徒がいるほどの人気でした。
ちなみに味噌汁は武田味噌醸造株式会社さんの味噌、“伝統(白)”が使われました
昆布でダシを取り
ニンジンを切って
白菜やその他の具材を用意
ダシ昆布を取り出して
具材が煮えて味噌を入れ
最後に豆腐を入れて完成!
各グループでの調理も終わり、自分達の作った料理を食することに。
見た目にちょっと独特な形の“かっぱ巻き”もありましたが、味に変わりは無いようで、“かっぱ巻き”も“味噌汁”も「美味しい」の声が飛び交っていました。
食事をする風景を見てCCGSの皆さんの殆どが箸を使えることに驚きました。普段はあまり使わないそうですが、日本に来て1週間程で覚えたそうです。
各グループで食事
上手に箸が使えるのにビックリ!
上田西高等学校は姉妹校として1995年にオーストラリアの“セントラルコーストグラマースクール(CCGS)”と2002年に中国の“天津市第二中学校”と提携され、毎年交換留学が行われています。
今回のCCGS生徒さん参加の「フードランゲージカルチャーツアー」は春休みを利用した短期研修だそうです。
上田西高等学校の生徒さんも姉妹校やそれ以外のニュージーランドやオーストラリアの高校へ私費留学しているそうです。
今回の取材は“武田味噌醸造株式会社”さんの味噌ソムリエである“市川絢子”さんからご連絡を頂き、取材をさせて頂きました。
また、急な取材の申し出に快く、応じて頂きました上田西高等学校の各位並びに関係各位の皆様に感謝致します。
有難うございました。