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「まいぷれ上田・東御」取材レポート

「キリン絆プロジェクト」×「丸子地域(長野県上田市)」

「HEARTBEAT まるこ」 事業方針・活動発表会

5月9日(木)に『「キリン絆プロジェクト」×「丸子地域(長野県上田市)」』の一環として「HEARTBEAT まるこ」の事業方針・活動発表会が上田市丸子地域自治センターの4階講堂で行われました。

「HEARTBEAT まるこ」とは丸子地域在住の30代農業者を中心にしたメンバー7名で、丸子地域の農業が抱える課題に取組むために立ち上げたグループです。

キリン絆プロジェクト×丸子地域(長野県上田市)

今回「HARTBEATまるこ」キリンホールディングス株式会社の支援を受けると共に上田市と連携し活動することとなりました。

 

キリン絆プロジェクト

「キリン絆プロジェクト」は東日本大震災の復興支援を継続的に取り組むためキリングループ各社が一体となって3年間の復興支援活動を決め、「絆を生む」をテーマに被災地の方々の“地域の絆”、“家族の絆”を深めて貰いたいと「地域食文化の復興支援」「子供の笑顔づくり支援」「心と体の元気サポート」の3つの幹で一貫した活動を行ってきたそうです。2014年には活動期間の3年を経過したのですが、その後も支援活動を継続しているそうです。

キリングループの進める「キリン絆プロジェクト」は被災地のみに関わらず、その知見を生かして現在、七尾市、佐世保市、長岡市等に展開されています。

 

今回、「キリン絆プロジェクト」上田市丸子地域に対し支援を行うこととなりました。

「HARTBEATまるこ」事業方針発表会場

丸子地域で収穫された農産物

主催者挨拶

【「HEARTBEAT まるこ」代表 小宮山耕平(こみやまこうへい)氏】

丸子地域の農業の活性化を目的として平成30年11月26日に発足し、この日を迎える事が出来たことにキリングループ並びに上田市を始めとした協力者へ感謝の意を表し、今後の活動に対する思いと熱意を伝えていました。

 

来賓挨拶

【上田市長 土屋陽一(つちやよういち)氏】

11月発足以来、メンバーが仕事の合間を縫って準備し、この日を迎えることになったことに労いの言葉をかけ、丸子の地域の先人が農業に勤しみ、支えてきた思いと志を次世代に継承して欲しいと「HEARTBEAT まるこ」の今後の活躍に期待を寄せていました。

また、9月にオープンする「シャトー・メルシャン 椀子ワイナリー」を視察してワインと上田市が推奨する「七色農産物」とのマリアージュに期待し、人と人、心と心の繋がりが発展することを願っていました。

 

【キリンホールディングス株式会社 執行役員 CSV戦略部部長 野村隆治(のむらりゅうじ)氏】

「キリン絆プロジェクト」「HARTBEATまるこ」の連携実現において、上田市及び上田市民に謝意を表されました。

キリングループが東日本大震災の復興支援を機に進めてるCSV戦略をもって上田市丸子でそれを取組むこと、エシカル消費が盛んな上田市でこの活動が有意義な地域活性を担うことに期待されていました。

 

※CSV戦略(Creating Shared Valueの略:共通価値の創造)

※エシカル消費(「倫理的消費」今回は地球環境や社会貢献などを配慮した製品やサービスを選んで消費することで地域活性化の一助となる「地産地消」なども包括している。)

「HEARTBEAT まるこ」

代表 小宮山耕平氏

上田市長 土屋陽一氏

キリンホールディングス株式会社 

執行役員 CSV戦略部部長

 野村隆治氏

「HARTBEATまるこ」事業方針の説明

事業方針説明では丸子地域の農家及び農業人口減少の実態が伝えられ、丸子温泉郷に見る温泉利用客の減少も伝えられました。

その他の諸課題も含め「HARTBEATまるこ」の活動目的が定められていました。

 

【立上げの思い】

・農のイメージを変えたい

・仲間を増やしたい(他業種との連携)

・丸子地域の農産物を広めたい

 

【事業方向性】

・丸子農家のネットワーキング、交流活動

・丸子地域内外への広報、認知啓発活動

・丸子の気象、風土に適した農産物の栽培、開発とブランディング

・丸子、上田の地域連携に向けたイベントの実施

・交流人口流入に向けたツーリズム事業の企画と実施

 

【2018年度の主な活動】

・ワインを楽しむ会in丸子

・勉強会(米作り)

・お米サミット

・七尾・神子原研修

七尾・神子原研修”では丸子で取組むキリンCSV戦略は目的と趣旨が一致しているそうで、既に活動している七尾市(石川県)のサードキッチンプロジェクトを訪問したそうです。

 

2019年実施事業

丸子地域の土地を活かしたお米作りをメンバーの協働栽培で取組むそうです。場所は陣場大地の麓、粘土質の土壌で、日当り、水質が良いというお米作りに適した土地だそうです。

 

中期目標

3カ年目標によると今後、栽培面積を3反以上に広げ、お米の品種や農作物の種類を増やしながら収穫量を増やしていくそうです。また、収穫された作物は飲食店等と連携し4店舗以上と取引ができるようにしていく計画でした。

 

最後に運営体制やメンバーの紹介があり、「HARTBEATまるこ」事業方針の説明は終了となりました。

「HEARTBEAT まるこ」事業方針の説明をする代表 小宮山耕平氏

激励のことば

来賓の“陣場大地研究委員会 会長 堀内汀(ほりうちみぎわ)氏”と“キリンビール株式会社 長野支店長 椎屋直孝(しいやなおたか)氏”から激励のことばを受け、“「HEARTBEAT まるこ」副代表 依田昌幸(よだまさゆき)氏”から御礼の挨拶がされました。

依田昌幸氏はこれまで単独で農業をしてきたそうです。農業を一緒に頑張れるメンバーと出会えたこと、陣場大地の理解を得てお米作りが出来ることに感謝の意を表していました。

陣場大地研究委員会

会長 堀内汀氏

キリンビール株式会社

長野支店長 椎屋直孝氏

「HEARTBEAT まるこ」

副代表 依田昌幸氏

「HEARTBEAT まるこ」のメンバー7名

来賓、関係各位との記念撮影

◆取材を経て

「まいぷれ上田・東御」では「酒米作って、戸沢活性化プロジェクト」も昨年から取材させて頂きました。

地元の農業を始めとし、後継者問題や人手不足は大きな課題となっています。そんな中で自主的に地域の活性化に一生懸命に取組む若い世代の姿を見かけると、とても頼もしく感じます。

今後の「HEARTBEAT まるこ」の活躍で丸子地域が活性することを願います。