上田小県地域の神社
神社での参拝の作法と仕方
延喜式内名神大社 生島足島神社
神社に参拝するときには知っておきたい作法があります。
ご紹介する内容は一般的な作法をまとめたものになります。参拝するときに欠かせない作法や仕方を知っておきましょう。
※神社によっては異なる場合もありますのでご承知下さい。
◆今回、生島足島神社のご協力を頂き撮影をさせていただきました。
・神社の敷地は境内(けいだい)といって神様が祀られている神聖な領域、つまり神域(しんいき)になります。また、境内は“境の内側”という意味で神社や寺院、教会などで使われています。
生島足島神社の東鳥居
・鳥居は神域(しんいき)の入り口にあります。神域は境内(けいだい)とも言われ、
神社の鳥居は神域と俗界を分ける結界にもあたります。
※山自体や海、木など広い範囲を神域とするところでは鳥居がない場合もあります。
・参道の中心は「正中」といって神様が通るところとされています。真ん中を歩かないようにした方が良いとも言われています。
ちょっと分かりづらいかも知れませんが、鳥居をくぐる際に参道の右を歩くとした場合、右足から先に鳥居の位置を超えるようにします。正中にお尻を向けないようにします。
参道の左を歩く場合は左足から入ることになります。
※神社によっては右側通行、左側通行と定めているところもあります。
1・鳥居をくぐる前に一礼します。
2・参道は中央を避けて歩きます。
3・正中にお尻を向けないで鳥居をくぐります。
鳥居の前で一礼
右側で鳥居をくぐるときは右足から
東御門
生島足島神社の場合は東御門、西御門の前に手水舎(てみずしゃ)があります。
・参拝の前に水を使い手や口を洗い清めることをします。手水は心と身を清める禊(みそぎ)や潔斎(けっさい)を簡略されたものといわれています。かつては参拝の前に川や海などに浸かり全身を清めていたことがあります。
1・柄杓で鉢から水を汲みます。
※柄杓の水は1杯でこれから先の所作を行います。
2・右手で柄杓を持ち左手に水を掛け清めます。
3・柄杓を左手に持ち替え右手に水を掛け清めます。
4・再び柄杓を右手に持ち替え、左の手のひらに水を溜めます。
※柄杓に直接口をつけてはいけません。
5・手のひらに溜めた水で口をすすぎ清めます。
※口をすすいだ水は静かに出します。飲んではいけません。
6・口の付いた左手を水で清めます。
7・柄杓を柄の方に傾け、水を流し取っ手をすすぎます。
・参拝の作法として「参拝の後に御朱印を受けるもの」という決まりは特にありません。
特に混み合う時期には御朱印を頂くために社務所や授与所などが大変混雑し、神社やほかの参拝者に迷惑が掛かる場合もあります。
神社によって違いはあるかと思いますが、参拝の前に御朱印帳の御朱印を受ける頁を開き、預けておき参拝の後に頂く事をおすすめします。
・生島足島神社では授与所に預け、整理番号札を頂き、参拝後に番号札と交換で御朱印帳を頂くことをおすすめしています。
・基本的に御朱印は御朱印帳で受けます。ノートや手帳は不可です。また、御朱印帳には記念のスタンプなどを押してはいけません。
授与所
御朱印帳を預ける
整理番号札を頂く
・鈴には鈴緒(すずお)(縄状に編まれた綱)をやさしく振り鳴らします。
・御賽銭(おさいせん)は賽銭箱へ丁寧に入れます。昔は稲穂などの供物を献上していたものが現代では貨幣に変わったものです。つまり貨幣を奉献することになります。
よく御賽銭を放り投げる方が多いようですがそれは慎みましょう。貨幣は生活の上で大切な命の糧、それを神様に献上するわけですから丁寧に致しましょう。
ただし、投げ銭と言って御賽銭を投げ入れる神社もあります。
※生島足島神社の御本社には鈴はありません。
◆御賽銭は丁寧に入れます。
◆丁寧な拝礼は「一揖・二拝・二拍手・一拝・一揖」
・軽くお辞儀をすることを「揖」(ゆう)といい、深いお辞儀(90度を腰を折り頭を下げる)を「拝」(はい)といい、手を打ち鳴らすことを「拍手」(はくしゅ)といいます。
※丁寧な拝礼の仕方をご紹介します。
1・[一揖]神前にすすみ会釈を1回します。
2・[二拝]一歩前にすすみ背中を平らにし、腰を90度に折り深いお辞儀を2回します。
3・両手を胸の高さに合わせ、右手を少し引きます。
4・[二拍手]両手を肩幅程度に開き、2回手を打ち鳴らします。
5・引いた右手を戻し、胸の高さで両手を合わせたまま祈ります。
6・[一拝]腰を90度に折り深いお辞儀を1回します。
7・[一揖]神前より少し下がり会釈を1回します。
先にお願いしておいた御朱印を整理番号札を渡し、頂きます。
神域に入るときの要領で鳥居をくぐります。
1・参道は中央を避けて歩きます。
2・正中にお尻を向けないで鳥居をくぐります。
3・鳥居をくぐりぬけ、振り返り一礼します。
生島足島神社では次の順序で参拝されることをおすすめしています。
・御本社(上宮)[案内図1]
・子安社[案内図3]
・摂社(下社) 諏訪神社[案内図4]
・夫婦欅[案内図5]
・家族欅[案内図8]
より丁寧に参拝される方は神島の南にある
・八幡社[案内図13]
・秋葉社[案内図14]
・荒祭社[案内図15]
摂社 諏訪神社の北側にある
・日除欅[案内図10]
案内図
【御本社(上社)】
池心宮園地の神島内に鎮座。
本殿内殿の土間がご神体です。
【子安社】
良縁子宝、安産子育、夫婦円満の神として崇敬され、
数多くの子安絵馬が奉納されます。
【摂社(下社) 諏訪神社】(真田信之公再建)
御本社と向かい合い、本殿と門が県宝。
下社・下宮あるいは北宮とも称します。
【夫婦欅】
諏訪神社の前にある大欅(樹齢800年)は、当神社七不思議の一つ。
東西左右二本で夫婦、更に西夫婦欅洞の中が夫婦になっている。
良縁子宝、安産子育、夫婦円満の御神木。
【家族欅】
1本の根から4本の欅が生えている巨木。
家内安全、子孫繁栄のご神木です。
名称 | 延喜式内名神大社 生島足島神社 |
住所 | 長野県上田市下之郷中池西701 |
連絡先 | 0268-38-2755 |
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