上田小県地域の神社
授与されるダルマさんが右目に目入れされるのはなぜ?
生島足島神社でもお正月の時期にはダルマさんが売られていて、お願いするとその場で目入れをして頂けるのですが、右目に目入れがされます。
「あれ右目?」と思う方もいらっしゃるようです。一般的にダルマさんの目入れは新しく授与されたら左目(向かって右目)を入れ、年末に右目(向かって左目)を入れるからです。
希にテレビなどでご覧になったことがあるかも知れませんが、選挙の際、出陣式当日に右目を入れ、当選が決まったら左目を入れることもあります。
右目が「開眼」したダルマさん!
授与されたら生島足島神社の御札を貼ります!
神社では祭事の際によく弓矢を用いた所作が行われます。皆さんもご存じか思いますが、馬に跨がり、走りながら実際に矢を放ち的を射る京都・下鴨神社の流鏑馬神事(やぶさめしんじ)は有名です。
1月15日には生島足島神社において、前日の14日に御筒粥ト神事 (おつつがゆうらないしんじ)がされ、それを受けて、御筒粥卜奉告祭(おつつがゆうらないほうこくさい)、そして蟇目鳴弦(ひきめめいげん)、蛙狩神事 (かわずがりしんじ)が執り行われますが、蟇目鳴弦、蛙狩神事でも弓矢が使われます。
※御筒粥ト神事、御筒粥卜奉告祭、蟇目鳴弦、蛙狩神事については取材をし、後日掲載致します。
弓矢とダルマさんの右目の目入れは深く関係しています。右手で弓を引き矢を放ちますが、その際に左目を閉じ、右目で的を見定め、矢を放ち、的を射ることになります。
つまり、先にある“的”が“祈願される事”に見立てられ、右目でしっかりと見定め、願い事が外れず“成就”するようにと生島足島神社では右目に目入れがされているそうです。諸説や風習で、ダルマさんの右目、左目どちらか先に目入れをしますが、どちらでも間違えではないそうです。
また、目を入れることは“魂”を入れると言うことを指し、「開眼」と言います。“願(がん)”と“眼(がん)”で、目入れは“願いを込める”という意味になり、年末には一年無事に過ごせた事に感謝し、満願成就したとして反対側の目を入れるそうです。ただし、最初から両目を入れることは間違いです。
生島足島神社
御本社
蛙狩神事で鏑矢(かぶらや)を放つ神職
14日:御筒粥ト神事 (おつつがゆうらないしんじ)
※一般の方はご覧になれません。
15日:御筒粥卜奉告祭(おつつがゆうらないほうこくさい)
※御本社にて執り行われます。
蟇目鳴弦(ひきめめいげん)
蛙狩神事 (かわずがりしんじ)
生島足島神社 恒例祭の案内
境内の案内図
名称 | 生島足島神社 |
住所 | 長野県上田市下之郷中池西701 |
連絡先 | 0268-38-2755 |