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「まいぷれ上田・東御」取材レポート

“あさつゆ”15周年記念 出荷者交流祝賀会

上田市丸子農産物直売加工センター“あさつゆ”が15周年

7月12日(金)上田市丸子農産物直売加工センター“あさつゆ”の誕生15年を記念して「あさつゆ 15周年記念 出荷者交流祝賀会」が丸子文化会館(セレスホール)で行われました。

上田市丸子農産物直売加工センター“あさつゆ”

“あさつゆ”のご紹介

あさつゆ”は上田市丸子の依田川に隣り合ったところにあります。

お店の中には地元農家が栽培した季節の新鮮な農産物をはじめ、「えだまめの会」が製造している人気の加工品や民芸品などが並んでいます。

また、地元のお母さん達が作る手打ちうどん手打ちそばが食べられる“くるみ亭”があります。当然のことのように地元の旬な素材が使われている料理は美味しく、しかも値段の安さも相まって大人気です。

あさつゆは地元をはじめ、近郷、県外からのお客さんもたくさん来られ、その味を求めるリピーターも多いそうです。

「あさつゆ 15周年記念 出荷者交流祝賀会」

去る6月6日に来賓及びあさつゆ役員、約100名ほどの列席のもと「あさつゆ 15周年記念レセプション」が行われました。

会場の都合等で331名ほどの生産者の皆さんが十分に参加頂くことが出来なかったため、今回この祝賀会が企画され開かれたそうです。

祝賀会は第1部:あさつゆのこれまでをまとめたビデオ上映、第2部:交流会という構成で行われました。

 

祝賀会開会の挨拶

開会にあたり、あさつゆ運営組合組合長伊藤良夫(いとうよしお)さん、丸子地域自治センター丸子産業観光課益満行人(ますみつゆきと)さんから挨拶がありました。

 

【伊藤良夫さんの挨拶】※抜粋

35年ほど前にキュウリ無人直売所から始まり、15年前に農産物加工センターあさつゆはモノと情報が集まる場所として運営が開始した。15年間を振り返ってみると開業当時と世の中は大きく変化してきている。

今後の運営の課題として、ひとつは野菜を通年供給する力、特に若い世代に農業を支えて貰いたいこと、もうひとつはあさつゆとして多彩なことに知恵しぼり企画すること。この二つを両輪として回していく運営をしていきたい。

 

【益満行人さんの挨拶】※抜粋

15周年を迎えるにあたり、全国的に直売所としての草分け的存在であるあさつゆの益々の発展と繁栄を願っている。地域内外に愛され、たくさんの方々が訪れ、地域の活性化と図る上で重要な存在のあさつゆに対して行政としてもお手伝いをしていきたいと思う。

祝賀会の開会

あさつゆ運営組合組合長の伊藤良夫さん

丸子地域自治センター丸子産業観光課の益満行人さん

第1部 ビデオ上映

約40分にまとめられたあさつゆ紹介ビデオが放映されました。ビデオに合わせた解説をあさつゆ運営組合副組合長永井敏広(ながいとしひろ)さんが行いました。

内容は「あさつゆができるまで」「あさつゆの歴史」「出張・外部販売の様子」「生産現場紹介」「青年部の皆さんの紹介」などでした。

紹介ビデオと説明をするあさつゆ運営組合副組合長の永井敏広さん

あさつゆの歴史

【あさつゆの起源】

あさつゆは今から35年ほど前の昭和60年に4件の農家が依田地区に“きゅうり”の無人販売所を立てたとこから始まります。

その後、農家で育てられ収穫されたいろいろな農産物が並び、無人の直売所は地域の人達にも喜ばれる存在となったそうです。

 

【無人化の限界そして有人化の直売所へ】

無人化の直売所は心ない人によって、お金を払わず品物だけ持っていかれたり、設置してあった金庫は2度も破られたり、無人での営業に限界を感じたそうです。

平成3年、農家1件当り5万円の出資金と借入金合わせて、150万円の資金で場所を腰越に移し、有人農産物直売所をスタートさせたそうです。

平成9年には、農協生産センター前に場所を移してグリーンハウス(有人農産物直売所)として一回り大きくしての運営となったそうです。

昭和60年当時の依田地区に作られた“きゅうり”の無人販売所

あさつゆ誕生

平成13年に町とJAに建設要望書を提出し、平成14年に建設検討の委員会が設立され、農家と行政の協働作業が始まりました。平成15年に建設委員会が設置され、あさつゆの建設が始まりました。

そして平成16年6月に現在の場所に農産物加工センター“あさつゆ”として誕生しました。

あさつゆ内では新鮮な農産物に加え、「えだまめの会」がその農産物を使ったおやき惣菜お弁当も製造販売されています。

交流会で用意された仕出しも「えだまめの会」が作りました。


「えだまめの会」が作った仕出し

惣菜などの加工品売り場の様子

私たちの安全・新鮮宣言

あさつゆでは生産者と常に連携を取り合い、消費者の皆さんに安全で新鮮な農産物の提供をモットーにしています。つくば分析センターによる月2回から3回抜打ちで残留農薬検査を受けています。

勿論、基準をクリアし、あんしんの認定を受けています。

農業は、私たちの命をまもり育てる最も基本的な産業です。のみならず自然環境を守るうえでも貢献している産業といえます。私たちは農業が社会の中で正当に評価され、それにふさわしい地位をしめるべきだと考えています。そのために農業を心から愛するものとして以下のことを宣言し、日々努力したいと思います。


丸子農産物直売加工センターあさつゆ ホームページより抜粋

ビデオ上映された内容より

出張・委託販売

あさつゆの新鮮な農産物や加工品は上田地域「鹿教湯市」「海野町店」「別所店」「生島足島神社店」「音楽村」、そして令和元年6月1日にオープンした「森の直売所」で出張販売がされています。平成27年からはイトーヨーカ堂アリオ上田店あさつゆコーナーが設けられ委託販売され、平成28年からは埼玉県所沢市のヤオコー所沢北原店に年間100日以上、毎日あさつゆの農産物などが出荷され販売されています。



第2部 交流会

第2部は交流会で生産者の方々同士をはじめ、あさつゆ関係者との交流が行われました。

この日、約130名の生産者の皆さんが参加し、これまでの苦労話しや農作物の育て方などの話しが弾んでいる様子でした。交流会は和やかな中に過ぎていき、あさつゆの15周年を祝う交流祝賀会は無事終了となりました。

あさつゆ15周年記念出荷者交流祝賀会会場の様子

「えだまめの会」のご紹介

“あさつゆ”の人気の加工品

あさつゆには人気の手作り惣菜などの加工品が揃えられています。

この加工品はの中の手作り惣菜おやきなどは「えだまめの会」が製造しています。

「えだまめの会」は平成8年から9年に農業改良普及センターなどが主催する女性農業者セミナー・基礎講座があり、丸子町の十数名の女性が参加し学んだそうです。講座は終わったのですがこのまま別れるのはもったいないと、最初はえだまめをみんなで作り、その翌年はジャガイモを作ったそうです。

この集まりを「えだまめの会」としてスタートする事になり、加工品としておやきを製造販売を開始、その美味しさは人気となって現在でも買い求めるお客さんに絶え間がないようです。

※「えだまめの会」という名前は「ひとつのさやにおさまって仲良く・・・」というような意味もこめて付けられたそうです。

あさつゆ運営組合副組合長えだまめの会会長藤森たか江(ふじもりたかえ)さんは「おやきを原点として今ではいろいろな惣菜お弁当などを作っています。あさつゆの新鮮な農産物の特徴を生かして、ここでしか売っていない加工品を心を込めて作っています。」とおっしゃいました。

ちょうど取材で写真を撮っていると「ここのお総菜がスーパーのものより美味しくて毎日のように買いに来るんです」と話しかけてくれるお客さんに出会いました。

あさつゆ運営組合副組合長・えだまめの会会長の藤森たか江さん

おやき、惣菜、お弁当など(一部)とパッケージに張られている「えだまめの会」のステッカー

取材をさせてただいて

【現在のあさつゆ】

現在のあさつゆは平成30年時点で売上は約3億3千万円、お客様は約25万人が訪れています。出荷者の数は約331人と10年前と比較すると年々じっくりと増加の傾向があり、売上で約50%、客数で約47%、出荷者数で約38%増えています。

取材で訪れた日は9時30分の開店を待つお客さんで入り口付近は賑わっていて、開店と同時に店内はお客で一杯になるほどでした。

あさつゆはこれからもいろいろな事にチャレンジしていくそうです。上田市が推進している「信州上田なないろ農産物」や地域の農業発展の一役を担う無くてはならない存在であることを感じさせられました。

入り口付近にある看板

あさつゆの建物

開店と同時に賑わう店内

名称 上田市丸子農産物直売加工センター あさつゆ
住所 長野県上田市御岳堂54-1番地
営業時間 9:30~18:00
連絡先 0268-41-1062
関連ページ

ホームページ

上田市丸子農産物直売加工センター あさつゆ

農産物直売加工センター

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上田市御嶽堂54-1

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