「まいぷれ上田・東御」取材レポート
地元の味と椀子ワイナリーの共演
9月21日にオープンした椀子ワイナリーで10月26日・27日に「椀子マルシェ」が開催されました。
このイベントは地元上田市の食や文化をワインとともに、楽しんで頂こうと企画されたそうです。
これはキリングループの経営の柱に掲げているCSVの一環として位置づけられてる椀子ワイナリーが「地域と共生するブティックワイナリー」として3つのコンセプト“産業・経済との共生”、“自然との共生”、“未来との共生”に取り組む中のひとつの機会となっているようです。
シャトー・メルシャン椀子ワイナリー
オープン以来、県内外からお客さんが訪れている椀子ワイナリー、メルシャン株式会社は椀子ワイナリーを通して上田地域の食や文化をワインとともに発信し、上田市の「地域・コミュニティ」の活性化に貢献されています。
前日の雨も止み、日差しが戻ってきた当日、開催時間の10時には既に多くのお客さんが訪れていました。
来場されるお客さんをワイン娘が出迎えたり、受付ブースをはじめとしてワイナリースタッフの皆さんが来場するお客さんを丁寧に案内をしていました。
ワイナリーのショートツアーの案内をしていたのは塩尻にあるシャトー・メルシャン桔梗ヶ原ワイナリーから応援に来た岩谷拓郎さん、笑顔でお客さんからの問い合せに応えている様子が印象的でした。
他にも多くのメルシャン株式会社の社員の皆さんが椀子マルシェを盛り上げるために頑張っていました。
ワイナリーの一画に設けられたワインブースでは長野県在住・在勤の方へワイン1杯の無料プレゼントがされていました。
ワインはお酒ですので当然、20歳を超えて飲酒すること、飲酒運転は厳禁です。とは言え、交通の便が悪い椀子ワイナリー、椀子マルシェで多くの方にワインを楽しんで貰うためにイベント期間中は上田駅から椀子ワイナリーの間を往復する無料送迎バスが用意されました。
また、子供連れのご家族も楽しんで貰えるようにとキッズコーナーが設けられたり、葡萄園を解放し、地元のおいしいフードとワインや飲物をもってピクニック気分が楽しめる企画も用意されていました。
来場者を迎える“ぶどう娘”さん
ぶどう娘と岩谷拓郎さん
ワインブース
オープンの際、メルシャン株式会社の代表取締役社長長林 道生社長は「ワインでもシャトー・メルシャンに限らず日本ワインが海外でも多くの賞を取りはじめ、価値を高めています。ウィスキーと同様に日本でポートフォリオを形成することができると考えています。」とおっしゃっていました。
千曲川ワインバレーとの連携を大切にしていこうとしています。その指向として、今回は小諸市にあるマンズワイン株式会社の小諸ワイナリーで同日に開催された“小諸ワイナリー収穫祭”と連携したスタンプラリーが企画されました。両方のワイナリーに来場しスタンプを押すとそれぞれのワイナリーでワインが1杯プレゼントされるというものでした。
上田市もこのイベントを地域活性の一端としています。この日、上田市農林部 農産物マーケティング推進室 係長 坂口芳昭さんも参加され、お手伝いをされていました。
スタンプラリーのチケットを配布する坂口芳昭さん
ワインブースでは多彩なメルシャンのワインメニューが揃えられていていました。
中でも椀子ワイナリー初となる令和元年初仕込みの「日本の新酒 椀子シャルドネ 2019」が数量限定で振る舞われたり、販売初日となる記念の日でもありました。
「日本の新酒 椀子シャルドネ 2019」はビンでの購入も可能でワイナリー2階のショップで販売されています。これから椀子ワイナリーで仕込まれ、熟成された各品種のワインが販売されていきます。
ワインブース
ワインメニュー
台風19号による災害があった上田地域、メルシャン株式会社では今回の椀子マルシェを予定通りに開催するかどうかが検討されたそうですが、この時期に自粛による見舞う気持ちより、少しでも地域を元気づけて支援が出来ればと考えられ、開催に至ったそうです。
会場では上田市の復興に対する義援金が募集されていました。後日、この義援金は上田市に渡されました。
また、残念なことにこの日予定されいた「信州丸子太鼓」の皆さんによる演奏はメンバーの方が災害に遭われたことで中止となりました。
義援金の呼びかけ(特設ステージ)
義援金募集の看板
ワイナリーに設けられた葡萄畑が一望できる特設のテラスでは多くのお客さんが景色とワイン、そして地元の食で楽しいひとときを過ごしていました。
※一部の方々のご紹介をさせて頂きます。
ワイナリーに設けられた特設のテラス席
地元の食が列べられたお店のテント
椀子ワイナリーの一画には数張りのテントが設けられ、そこで上田地域のお店さんや公益団体の皆さんが地元の食材を使ったお弁当やスイーツ、ジュース、ジャム、特産品などを販売しました。
山越農園さんの皮ごと食すことができる丸子産西洋梨「まるこの夢」の青果やジュース、ジャム、ドライフルーツそして富士見チーズ工房さんのマルゲリータピザや「まるこの夢」の品種“オーロラ”のジャムを使ったピザなどが売られていました。
こちらのブースでは上田市役所丸子地域自治センター産業観光課農林振興係 主任 益満行人さんもお手伝いされていました。
写真左から)益満行人さん、相田みさきさん、[富士見チーズ工房]鈴木淳平さん、酒見由美子さん
ピザのメニュー
丸子産西洋梨「まるこの夢」の商品
丸子にある大桂商店さんの天然醸造、無添加の信州味噌(奏龍みそ)の販売や上田市長瀬にあるパティスリールルさんがそのお味噌を使い、上田市真田町のみどりの大地さんの野菜と合わせた発酵ベジタブルのお菓子、ケークサレや洋梨のクレープ、もろこしプリンなどが販売されていました。
ちなみに上田市真田町のみどりの大地さんの畑は今回の台風19号の影響で大きな被害を受けてしまわれたそうです。
『株式会社大林商店・パティスリールル』さんの
ブース
写真左から)[大桂商店]小林さん(娘さん)、小林裕子さん、[パテスリールル]前田まゆみさん
信州味噌(奏龍みそ)
ケークサレ
クレープやもろこしプリン
さくら国際高校では学校のある塩田地域の特産品でもあるグーズベリー(すぐり)を栽培し、このマルシェと文化祭のためのメニューを作って参加したそうです。グーズベリーチョコレートトリュフやグーズベリークッキーなどを販売していました。「上田市地域おこし協力隊」の加藤万紀さんが調理クラスで指導があり、商品となったそうです。
また、上田市地域おこし協力隊からは地元の酒蔵さんの酒粕を使った酒粕クッキーや塩田産大豆で作った大福など、上田の食材を生かしたお菓子がたくさん販売されていました。
写真左から)[さくら国際高校]神野倫子さん、金井響加さん、[上田市地域おこし協力隊]加藤万紀さん
グーズベリーチョコレートトリュフ
グーズベリークッキー
上田市地域おこし協力隊さんの酒粕クッキーや塩田産大豆の大福など
以前に「まいぷれ上田・東御」取材レポートの“「キリン絆プロジェクト」×「丸子地域(長野県上田市)」”でご紹介したHEARTBEATまるこさん、今年度の活動に掲げていた陣場大地でササニシキを育て収穫する計画は予定通り実施できたそうです。
収穫されたササニシキや農産物と、このササニシキを使ったうめや料理店さん、料亭緒環さんの寿司ブリトーも販売されていました。
混み合うHEARTBEATまるこさんのブース前の様子
写真左から)斉藤恵介さん、依田昌幸さん
寿司ブリトー(うめや料理店)
寿司ブリトー(料亭緒環)
ササニシキ
10月23日にホテルニューオータニ東京で開催された内閣総理大臣夫妻主催晩餐会において、日本を代表するワインとして「シャトー・メルシャン 椀子オムニス 2015」提供されました。
椀子ワイナリーではこのワインを数量限定ですがグラスワインが楽しめます。2階ショップでボトルワインも購入できます。
シャトー・メルシャン 椀子オムニス 2015
テイスティングカウンター
キリングループのCSVでは美味しいワインをつくることはもちろん、ワイナリーを通して地域の方々とのコミュニティーの活性化や環境保全に貢献する社会的価値と経済的価値を両立する想いを持って経営されいます。
今年オープンした椀子ワイナリーは「地域と共生するブティックワイナリー」として、これから地域との連携するいろいろな企画をされていくそうです。
名 称 | シャトー・メルシャン 椀子ワイナリー |
住 所 | 長野県上田市長瀬146-2 |
電話番号 | 0268-75-8790 |
営業時間 | 10:00~16:30 テイスティングカウンター/ラストオーダー16:00 |
営業日 | 営業日カレンダーによる |
定休日 | 営業日カレンダーによる |
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※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。