「まいぷれ上田・東御」取材レポート
上田市に移住を検討している方々に上田の魅力を紹介
上田市では2015年上田市の魅力を伝えて上田市に住んで頂くことを目的に“シティプロモーション推進室”が活動を開始しました。2017年4月には“移住定住推進課”が新たに設けられ、移住定住サポート支援活動が行われています。
専任の“移住定住コーディネーター”の設置があり、県外から上田市に移住を検討されている皆さんを行政がサポートしています。現在、行政による移住定住サポート支援で、上田市に移住され生活されている皆さんは220名を超えています。
今回そのひとつのキッカケとなる移住体験ツアーに同行し、取材をさせて頂きました。
今回で10回目となる移住体験ツアー、上田市から委託された業者さんの企画により、2日間の日程で行われました。移住を検討されている方々に日常の上田の様子を見て頂き、上田の良さを知ってもらうツアーだそうです。
今回は県外各地から5家族(12名)の皆さんが参加。11時30分に上田駅(お城口)に集合し、移住体験ツアーはスタートとなりました。
まずは上田駅前通り、海野町商店街を徒歩で散策しながら昼食会場となるお店に到着、昼食となりました。
上田駅前にて
上田市内の散策
もうすぐお昼
昼食を終わり、昼食会場に隣接する「地元スーパー」や「ひとまち元気・健康プラザうえだ」を見学し、生活する上で重要な施設である「信州上田医療センター」、「上田市立産婦人科病院」を見学しました。
ひとまち元気・健康プラザうえだ
信州上田医療センター
上田市立産婦人科病院
続いて「サントミューゼ」と「ショッピングセンター」を見学、サントミューゼは2014年にオープンした高いスペックの舞台があります。サントミューゼの上田市交流文化芸術センターには大ホール(1,530席)、小ホール(320席)、大スタジオ、上田市美術館では常設展示場、企画展示場、市民アトリエギャラリー、子供アトリエなどがあり、現在、県内では4番目に大きな施設です。
上田市は街づくりの一環として文化、芸術、教育に携わる施設として市が運営管理しています。
参加者の皆さんは上田にこれほどの文化施設があることに驚いていました。
青森から上田に移住され、上田市役所 政策企画部 上田市交流文化芸術センターに勤務されている田澤拓郎(たざわたくろう)さん
サントミューゼに伺った際に施設の説明をされた田澤さんは2014年のオープンする際に青森からご家族と共に上田の地に移住されたそうです。
「上田は新幹線や高速道路などの交通の便が良く、雨や雪が少なく住みやすいところで気に入っています。仕事柄ではありますが、街づくりの一環として文化芸術を位置づけている上田市がとても好きです」と話していました。
サントミューゼ外観
サントミューゼの内部
田澤拓郎さん
その後、「ショッピングセンター」を見学し、一日目の見学は見学は終了となりました。
一行は宿泊先である「ベルディ武石」へ向かいました。移動は上田電鉄別所線で上田駅から下之郷駅まで電車に乗り、下之郷駅から宿泊先までは車で移動しました。
夕食を兼ねた懇親会では上田市職員の方々と参加者、参加者同士が楽しく親睦し、大いに盛り上がったそうです。
下之郷駅に到着した一行
下之郷駅駅舎
2日目、朝食を済ませた一行は丸子方面に向かい、上田市丸子農産物直売加工センター「あさつゆ」に訪れました。
あさつゆでは地元の新鮮な野菜や果物が売られているほか、地元ならではの加工品や特産物が販売されていて、参加者の皆さんは買い物を楽しまれていました。
混み合う“あさつゆ”の店内
“あさつゆ”の入口付近
印象的な看板
その後、「丸子ベルパーク」周辺に向かいました。この一帯はかつて、約54,000坪(約178512平方メートル)に約2000人の従業員が働いていた「カネボウ紡績丸子工場」の跡地で、現在ではこの広大な土地には丸子中央病院、丸子図書館、スーパー、ホームセンター、カフェ、焼き肉店、ハンバーガーショップ、簡易郵便局、美容院などがあります。
丸子図書館
丸子ベルパーク
丸子中央病院、カフェ
ツアーの締め括りは2019年10月にオープンした「椀子ワイナリー」へ、陣場台地に広がるぶどう畑の中央にある椀子ワイナリーでは2階のテラスからの眺めを楽しみながら、この2日間のツアーの軌跡を確認したり、テイスティングルームで椀子ワインを楽しんでいました。
椀子ワイナリー
眺めの良いテラス
テイスティングカウンターにて
一行は海野町商店街にあるHanaLab.UNNOに移動し、上田のソウルフード「あんかけ焼きそば」で昼食をとり、今回のまとめとしてツアーに参加して移住への意向や期待、不安など参加者が個々に発表しました。参加者のみなさんの概ねの感想では上田の良さや魅力を知ることが出来たようでした。
東京以外で子育てをお考えの30代のご夫婦は、今回のツアーで上田を凄く気に入られたようで、移住を積極的に考えると言っていました。
しかしながら、移住に際して、仕事を変えたり、収入への不安などの課題もあるようでした。
最後に上田市市民まちづくり推進部 移住交流推進課の大平光博(おおひらみつひろ)課長から参加者の皆さんに「上田市としては皆さんの移住を心から歓迎します。しかし、移住にはいろいろな課題もあります。疑問や課題を気軽に相談して頂き、慎重に検討し、納得したうえで移住を頂きたい」と話されました。
“あんかけ焼きそば”で昼食
感想を発表する参加者
上田市市民まちづくり推進部
移住交流推進課
大平光博課長
今回、特に仕事(就職)の個別相談の時間も取られていて、「シージャパン株式会社」から友成誠(ともなりまこと)さんが会場にコーナーを設けて皆さんの相談を受けていました。
友成誠さん
個別相談の様子
長野県主催移住相談会(年10回程度)、上田市または上田地域主催移住相談会(年間6回程度)、東京でのサテライト窓口(月1回程度)などの活動で上田市に移住して貰う機会を作っています。
また、具体的に移住を考える際、就職先や住まいなどの課題があります。上田市は就職先について、ハローワークとの連携や民間の人材マッチング企業「シードジャパン株式会社」と連携(委託契約)を結び就職支援などを行っています。また、住まいは長野県空き家バンクと一般社団法人長野県宅地建物取引業協会 上田支部の協定により情報提供、交渉、契約を支援しています。
全国的にみても長野県は移住する所として人気があり、地方移住ランキングでは2007年から2017年の9年間で5回第1位となっているそうです。 ※長野県楽園信州・移住推進室調べ
【掲載にあたり】
移住体験ツアーを取材した後の10月12日台風19号の影響による甚大な被害は日本各地におよびました。上田市でも各所で大きな被害を受けました。行政をはじめ、企業、市民の皆様の努力で復旧が進んでいます。
上田市の魅力は変わることなく、元気がいっぱいの素敵な地域です。
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。
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