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酒米作って、戸沢活性化プロジェクト!

酒米作って、戸沢活性化プロジェクト!(その2:通水式・田植え)

“戸沢酒米作りプロジェクト”・・・通水式~田植え!!

 

戸沢酒米作りプロジェクト

 

 戸沢自治会の活性化を目的として、酒米作りを通して国選択無形文化財に指定されている“戸沢のねじ行事”を盛り上げようと立ち上げたプロジェクトです。

 今年、平成30年2月15日に「戸沢酒米作りプロジェクト委員会」が発足され、活動プランや計画が作られスタートすることとなりました。具体的には“戸沢ブランドの日本酒を作る”、酒米のわらを使った“わら馬作り”、酒米の米粉を使った“ねじ作り”などを目的に活動されます。

また、育てられる酒米は酒造好適米水稲新品種“ひとごこち”です。

 

戸沢のねじ行事

 

 “ねじ”は米の粉にお湯を加え練り上げたものを野菜や果物、花、動物などの形にし、赤や緑の食紅で色づけされたのち蒸し上げて作られます。中にはあんこが入っているそうです。

 毎年2月8日にその“ねじ”を台車に乗った“わら馬”(藁で形作られた馬)に背負わせ、子ども達が戸沢地区の中心にある道祖神の前まで引いていきます。道祖神に“ねじ”をお供えし、子ども達の無病息災、健やかな成長を祈ります。

  その後、お供えしたねじをお互いの子どもの成長を願い交換し合われ、わら馬を引きながら家に持ち帰ります。家に着くとわら馬を屋根に投げ上げます。これは災いをわら馬に背負ってもらい、天高く昇っていってくれるようにとの願いからだそうです。このようにして行われるお祭りが“戸沢のねじ行事”です。

戸沢地区の中心にある道祖神

わら馬

色々な形に作られた“ねじ”

道祖神にお供えされた“ねじ”

通水式 

 

◆田んぼに水を張る

 5月13日(日)にいよいよ田んぼに水を取入れる事となり、“通水式”が行われました。

 3月17日以降、プロジェクトメンバーの方々が丹念に整備された悠久農地は、見事な田んぼに生まれ変わりました。

 “神川”から分水された綺麗な水は水路を流々と流れ、田んぼの近くに到達していました。

この日、参集した戸沢自治会の皆さんにプロジェクト実行委員長宮島泰弘(みやじまやすひろ)さんから挨拶があった後、いよいよ水門が開けられ、田んぼに水が入り始めてました。

 この先は代掻き(しろかき)が何度も行われ、田植えの準備がされます。

 

代掻き

 代掻きは水を張った田んぼの土をかき混ぜて更に細かくし、田んぼを平にしていく作業です。

そうすることで草や木の根を抜いて出来た穴を埋めることで田んぼの水が地下に漏れたりするのを防ぐそうです。

 また、表面を平にすることで苗を植えやすくしたり、雑草などを埋め込んで生えにくくしたり、土中にある稲にとって有害なガスなどを取り抜き、発育をよくしたりする目的があるそうです。

 

さあ、いよいよ田植えを迎えます!

通水式”で挨拶する宮島さん

(株)上田ケーブルビジョン(UCV)さんも取材

用水色

田んぼへの取入れ口

田んぼに水が張られていく様子

田植え

 

待ちに待った田植え

 5月27日(日)は天候に恵まれ、初夏を思わせる陽気でした。

 何枚かある田んぼのうち、今回は3段になっている小さな田んぼ2枚(2段分)の田植えが行われました。

 参加者は33名ほど、戸沢地区の方や上田地域各地からの参加でした。特にご家族での参加が多く、田植えが始めてという子ども達はプロジェクトメンバーから植え方を教えて貰いながら、丁寧に苗を植えていました。

 

ひとごこち

 植えられた苗は“ひとごこち”、酒米として適していると言われる酒造好適米長野県農事試験場で育成されたお米の品種です。

田植えの様子

ひとごこち”の苗

佐藤さんご家族

大野さんご家族

宮島さんご家族

子ども達が大喜び

 1枚目の田んぼに苗が植えられ、休憩時間となり、いつしか子ども達は田んぼの中で泥遊びをし始め、上から下まで泥だらけ。

日頃はこんなに思い切り泥んこになって遊ぶ機会もないのでしょう、大喜びで遊んでいました。

 プロジェクト事務局牧内一浩さんは「水を張った田んぼがモグラや木の根の後の穴で水が抜けてしまい、何度も代掻きをして水が抜けるのが止まり、田植えまで来れたことは良かった。」

「こうして田んぼで喜んで遊んでくれている子ども達の姿を見ることが出来て本当に嬉しいです。」と子ども達が泥だらけになって遊ぶ姿を見ながら田植えに至った“酒米作って、戸沢活性化プロジェクト!”の進捗を喜ばれていました。

 

酒米作って、戸沢活性化プロジェクト!

事務局 牧内さん

子ども達のはしゃぐ姿を喜ばしく見る

宮島さん(手前)

泥んこ遊びを

(株)上田ケーブルビジョン(UCV)さんも撮影

泥んこ遊びする子ども達

2枚目の田んぼを田植え!

 休み時間も終わり、先に田植えのされた田んぼの上に位置する田んぼで田植えが再開されました。

 1枚目の田んぼからすると、皆さん慣れてきたのか田植えのスピードが上がっていました。

休み時間の様子

2枚目の田んぼの田植え

田植え完了!

 こうして予定された人の手による田植えは完了しました。

 残った田んぼは機械による田植えがされることになっていて、ここ一週間ほどで全ての田植えが完了するそうです。

綺麗に植えられた“ひとごこち”の苗

今後の作業

 田植えが終わると、水の管理が重要で田植えの後は1週間~2週間位は水温や地温を上げ、生育を促すために水を浅めにするそうです。また、地中で発生するガスを抜いたり、分けつや倒れにくくするため水を抜く“中干し”や“除草”という作業が行われます。

 プロジェクトメンバーの方々はこれからも田んぼの管理に余念が無いそうです。

 

お酒が出来るまでを取材します!

「まいぷれ上田・東御」ではお酒が出来るまで長期に取材をさせて頂き、随時“「まいぷれ上田・東御」取材レポート”でご紹介していきます!

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